山崎教育システムさんの教材『カラフルポケット』には、10cm×10cmの段ボールが6枚付属しています。
これらを使って木材の繊維方向と強度の関係について学習するわけですが、ここでYSMT先生はふと思います。
『これ使って、グループで段ボールタワーを作らせたら、面白いんじゃね?』
4人で1グループなので、グループ内の段ボールの総数は24枚。
24枚あったら、結構なタワーが作れそうです。
↑これで段ボール4枚使用。
最初は、『ハサミもセロハンテープも使わずにタワーを作り、タワーの頂点に筆箱を載せたら完成』という条件で作らせ、そのあとに『ハサミもセロハンテープも使っていいけど、タワーの頂点には木工室の椅子を載せてください』という条件で作らせてみたところ、授業が大変盛り上がったそうです。
あまりにも好感触だったので、参観日でもこの授業を行ったとか^^
…という話を伺った次の週に学校へ納品に伺ったところ、ちょうどその授業が行われていました。
↑切込みを入れて、十字状の柱を作っています。強度は弱くなるけれど、段ボールを1枚節約できます。
↑男子班。柱を四角形にして枚数を稼いで、稼いだ分の段ボールを床にあたる部分に回して、床の厚みで高さを稼ごうという計画。
↑縮小サイズ+モザイク加工で見にくいのですが、皆さん、とてもいい表情でした^^
↑最初は柱4本×2段で椅子を載せていましたが、支点は3つのほうが安定するということに気づいたのか、柱3本×3段のタワーに変えてチャレンジしてました(成功)。
十字の柱はバランスが悪いはずなのですが、上下を揃えることで上手く椅子を支えていますね。
10分弱でタワーを作って、ちゃんと木工室の椅子を載せるんだから、中学生スゴイです。
先にハサミもセロテープも使わせずにタワーを作らせることで、生徒さんが『ハサミが使えたら、ここに切り込み入れるのに』とか『セロテープが使えたら、こうするのに』とか具体的なイメージを持てるから、短時間でも作業が進む…ってことかな?
この授業でのベストスコアは30cmプラスちょい。
YSMT先生が『学年のベストは40cmオーバー』と伝えると、生徒さんたちから『もっとやりた~い』の声が上がっていました。
先生にも色々都合があるので、生徒さんの『もっとやりたい』という欲求が満たされることはないんですけどもw、でも、生徒さんが大学進学や就職を考えるときに『オレ、そーいや、こういうのがしたかったんだよな~』ってこの日の授業を思い出してくれたら…なんかいいな。
以上『同じ材料でも、組み合わせかたを変えたり道具を使って加工したりすることで、全く違うものができあがる』『話し合いの中で問題点を洗い出したり解決したりしながら、目標を達成する』という学習でした^^
…ロボコンにも共通してますね^^