LiLaC Switch

関ブロ全体会の翌日は、中南信の各地で、技術科と家庭科の研究授業が行われました。

 

地元の諏訪地区でも研究授業があったのですが、上伊那地区での研究授業で使われるLiLaC Switchがウチの商品なので、そちらにブースを展示。

※ちなみに、10年前の全国大会のときは、篠ノ井西中学校さんでの分科会にブースを出しました。

 

会場に展示されていた生徒さんの作品。

LiLaCやCo-Co-NUTSを使った作品もありました♪

 

中学校で実際に使われているLiLaCLiLaC Switch

 

掲示されていた生徒さんたちのアイデアなど。

 

各ブース。

ウチ。

ヤマザキさん。

双方向コンテンツの商品が展示のメインでした。

ナガタ産業さん。

3Dプリンタの実演をしつつ、電気回路の設計教材を宣伝されていました。

伊那市の企業スワニーさん。

いくつか面白いものがありましたが、回転すると花びらが開くコマはカッコよかったです。

ほかにもいろいろ買ってしまいましたw

 

教科書メーカーの東京書籍さんと開隆堂さんもブースを出していました。

分科会は9会場で開かれるため、完全に人手不足。

関東地区担当の営業さんたちが応援できていました。

 

研究授業も見学させてもらいました。

授業前。

先生は60人くらい。

見えにくいですが、手前の男子生徒さんの左手にLiLaC Switchが。

 

授業のあと、その授業に関する質疑応答や意見交換が行われたり、ほかの地区での授業研究の発表が行われたり…。

『子どものために、より良い授業をしよう』と先生がたは日々頑張っているんですよ~☆

 

県外から参加された先生がたも、数年前から研究や準備をしてきた先生がたも、ブース展示で協力したメーカーさんたちも、みなさまお疲れさまでした。

 

最後に。

入口にラー油が並べられていましたが、業者さんらしき人が見当たりません。

『なんだこれ?』と思ったら…↓

伊那の中学校が作ったラー油でした!

ラベルに表示されている製造元も、メーカーではなくて中学校の名前になっています。

いろいろ頑張ってるなあ。

市販のモノよりちょっとマイルドなラー油でした♪

LiLaC Switch(ライラック スイッチ)は、LiLaCとは違う流れで考えられた教材です。

G先生考案、O先生設計になるのかな…?

 

次の画像は、CdSセルを使い、明るさに応じてLEDを点灯・消灯させる回路。

下の緑色の基板のものがLiLaC Switchです。

上のものは、LEDと電池ボックスを片側だけ繋いで、残りの端子にミノムシクリップをつけたものです。

LiLaC Switch基板の左下にCdSセル。

CdSセルにキャップをかぶせると、LEDが点灯します。

『明るさによって点灯・消灯がキッチリ切り替わる、つまり明るさの変化がスイッチになっている』ということですね。

 

ほかの部品も使えます。

次の画像は、市販の人感センサを使った例。

こんな感じ。

状況によって抵抗値が変わる部品や市販のセンサをスイッチとして使えるようにするのがLiLaC Switchです。

いい部品を使っているので、割とお高くなっていますw

 

先生がたが生徒に学習させたいのは、『センサを上手く使うと、便利になったり省エネになったりする。結果、生活が豊かになる』ということのようです。

(違っていたらすみません)

『学校の渡り廊下にあるライト、外が暗くなっても光らないし、昼間廊下を通っても光らないけど、夜に廊下を通ると光るよね?あれってどうなってるんだろ?』って導入から、2つのLiLaC Switchを使って、繋ぎかたによって動作が変わることを学習するようです。

こんな感じ。直列に繋いでいるので『暗くて、かつ、人を感知したらLEDが点灯する回路』になっています。

 

ミノムシクリップのゴチャゴチャ感が生徒の学習意欲にダメージを与えるというのは、よく聞く話です。

そんな配線のゴチャゴチャをブラックボックス化したのがLiLaCです。

 

それに対して、部品と部品を線(ミノムシクリップ)で繋いでいって、回路をちゃんとイメージさせたいと考えられたのがLiLaC Switchです。

昨年の夏休みのある日(2017/8/2)、上伊那地方の技術科の先生がたが集まって、授業研究が行われました。

 

一つは、授業で使うLiLaC_Switch(試作版)の製作。

当時は、まだ教材名が決まっていませんでした。

若い先生からベテランの先生まで、真剣にハンダづけしています。

 

LiLaC_Switch試作版。

タッパーに入れて蓑虫クリップで繋げていくイメージでした。

 

その後は、授業をどう展開していくかの討論。

この日は、授業研究の中心の先生がモデルを提案して、他の先生がたが意見を交換していくカタチでした。

『子どもに、どんな力を身につけさせるか』『子どもに、どういう流れで考えさせればいいか』と並行して『新しい指導要領に合わせるには、どういう授業にすればいいか』みたいなことを、この日に限らず、毎月のように研究されています。

 

部活動の顧問をしていれば勤務時間が長くなるし休みもなくなるし、学級担任をしていれば学級運営のことも考えなきゃいけないし、それ以外の出張も多いし…その上で、この日のように『授業をより良くするにはどうしたらいいか』って研究をして…ホント頭が下がります。

学校は、先生がたの『でもまあ、子どものためだからね』っていう情熱に支えられていると思います。

 

だから。

 

夏休みや年末年始休みくらい、しっかり休ませてあげてください。

LiLaCは、スイッチやセンサの繋がり、スイッチとLEDの繋がりなどをマイコンがコントロールしています。

 

そのブラックボックスな部分を電気回路的に考えさせたいという要望から、LiLaC Switch(スイッチ)という教材を作ることになりました。

ネーミングが何かと被っている気がしなくもありませんが。

O先生の設計。

O先生は、諏訪が誇る企業(スピードスケートに詳しい人なら誰でも知っている)で設計などに携わっていたそうです。

オシロスコープ(?)を使って動作確認をされていて、さすがプロだな~と思いました^^

 

で、LiLaC Switchについて。

 

具体的には、CdSセルや人感センサやその他のセンサがスイッチの働きをします。

抵抗値や電圧が変化することで、リレーに電気が流れて『カチッ』っと繋がります。

 

CdSセルを使う場合。

人感センサを使う場合。

『基板をLiLaCと同じサイズにしたい』ということから、割と余裕のある部品配置になりました。

 

これらのセンサやスイッチを直列に繋げたり並列に繋いだりして、回路の学習をしていくそうです^^