『レギュラーを固定して、毎日同じスタメンで試合をするなら、監督はいらない』と言っていたのは、ロッテにいたバレンタイン監督だったかな?
常にチャンスが与えられる状況で、選手間の競争意識は高かったのではないでしょうか。
相手バッターや状況を考慮せず、メンバーを固定して、強力無比なリリーフ陣【JFK】を作り上げたのは岡田監督だっけ。
役割がハッキリしたせいか、常にハイパフォーマンスを見せてくれました。
巨人の高橋監督も、若手を辛抱強く使って、レギュラークラスの選手を何人も作り上げましたね。
原監督は『育てる』タイプではなくて『欲しがる』タイプに見えますが、どうなりますやら。
さて。
われらが松本山雅FCの反町監督は、胃が痛い毎日を送られていることでしょう。
ここまで怪我人が続出するのは、さすがに想定外なのでは。
試合を成立させるので精いっぱいなレベルで、とてもベストメンバーを組める状況ではありませんもんね。
前節で自動昇格を争う大分に負けたものの、残り3戦を3勝すれば、相手チームの結果にかかわらず自動昇格が決まる、そんな状況で迎えたこの日の試合。
NHKで中継された明治安田生命J2・対東京ヴェルディ戦は、CBの飯田選手がスタメン落ち、GKの守田選手が怪我で欠場。
代わりに(?)2シャドーのセルジーニョ選手と前田大然選手がスタメン復帰、GKの村山選手が一年ぶりのスタメン。
入場者数が16000人を超えたそうです。
前節も数百人のサポーターが大分まで駆けつけたそうですが…熱いですねえ。
試合は、岩上選手のFKが、高崎選手と競った相手選手のオウンゴールを誘発し、そのまま1-0で逃げ切り。
決定的なチャンスが何回かありましたが例によって決めきれず、最後までハラハラ楽しませてくれましたw
面白いなと思ったのは、松本ゴール近くでの相手FKのシーン。
松本の壁の後ろに、岩上選手が寝るようにカバーするシーンがありました。
壁のジャンプを狙ったグラウンダーのシュートをブロックするためのカバーです。
(先月のチャンピオンズリーグでも、インテルがバルセロナのFKに対して同様に仕掛けて、スアレス選手のグラウンダーのシュートをブロックしたそうです(DAZNのダイジェストには入っていませんでした))
実際は、FKから直接ゴールが生まれる確率は低くて、壁がジャンプした足元からゴールが決まるのは、かなり稀なことでしょう。
壁がジャンプしやすくなる点やGKのポジショニングが楽になる点を考慮しても、そこまでケアする必要はないようにも思えます。
でも、ここで『グラウンダーのシュートもケアしてる』とアピールできれば、これから対戦するチームは、そこを狙いにくくなりますよね、きっと。
そういう心理戦も含めた岩上選手のカバーだったのかな~と想像しながらニヤニヤしています。
さて。
今年のチームMVPは石原選手かなあ。
チームが野戦病院と化している中、高崎選手や飯田選手とともにピッチに立ち続けてくれました。
無理めな突っ込みも見られますが、周囲をよく見ながら、判断よくプレーしている感じがします。
右サイドでは機能していないように見えた岩上選手が中央でプレーできるようになった、という意味では藤田選手の守備力も貢献高そうですね。
セルジーニョ選手も見ていて楽しいですが、その無秩序な動きをカバーすべく、高崎選手や石原選手がポジショニングに腐心しているようにも見えます。
いずれにしても、今季も残りは2戦で~す。