シン・ココナッツ~プログラム②簡単なプログラムを作ってみる

ココナッツをプログラムで動かしてみます

 

世の中には、音楽会のプログラム、運動会のプログラム、テレビのプログラムなどなど様々なプログラムがあります。

プログラムは、「予定表」と呼べるものです。

コンピュータ関係のプログラムは、「計画書」「指示書」といったイメージになるかもしれません。

 

まずは、準備をします。

①パソコンとココナッツをUSBケーブルで繋ぐ

②ココナッツの電源を入れる

③テラタームを起動する

④設定を保存していなければ、必要な設定をする

 

テラターム上で【O=255】と入力すればLEDがすべて点灯します。

また、【O=0】と入力すればLEDがすべて消灯します。

 

ただ。

ココナッツがパソコンと繋がっていない状況下では、LEDを点灯・消灯させることができません。

そもそも。

毎回一つ一つ命令を入力するなら、もっとシンプルな回路を作って、人間の手でスイッチを操作するほうが簡単です。

そこで。

あらかじめココナッツにプログラムを与え、その都度命令を入力しないでも、プログラムで決められた通りに動作させるようにします。

 

とりあえず、簡単なプログラムを作ってみます

入力は、すべて半角英数字で行います。大文字・小文字はどちらでも可です。

一番上の行は【NA】(エヌ・エー)と入力します。

次の行は【1 O=255】(1・半角空白・オー・イコール・255)と入力します。

さらに次の行は【2 WS1】(2・半角空白・ダブリュ・エス・1)と入力します。

最後に【3 O=0】(3・半角空白・オー・イコール・ゼロ)と入力します。

 

これで、プログラムは完成です。

パッと見た感じ、LEDの点灯命令が2つ入っています。

でも、ココナッツには何も起きません。

 

命令の前に数字がついているとき、その命令は、すぐには実行されません。

命令の前につく数を行番号と呼びます。

命令に行番号が付与されている場合、その命令は、プログラムとして認識されます。

そして、プログラムは、『実行しろ』という命令が与えられるまで実行されません。

 

学校の音楽会を想像してみると…

音楽会のプログラムは何日も前から完成しています。

でも、そのプログラムは、開催日になって、全員が会場に集まって、定刻が来て、進行係の先生が「それでは音楽会を始めます。一、開会のあいさつ」と言うまで始まりません。

各クラスは、決められた順番が来るまで待機し、勝手に発表を始めません。

 

ココナッツのプログラムも、プログラムを開始する命令が必要です。

そして、プログラムが始まって決められた順番が来るまで、LEDの点灯命令などは実行されません

 

【R】と入力すると、プログラムが開始されます

 

プログラムの実行中は【>】が表示されません。

この間は、プログラムの停止命令以外、入力を受け付けません。

プログラムが完了すると【>】が表示されて、入力待ち状態になります。

 

で。

 

このプログラムを実行すると、ココナッツのLEDがすべて点灯し(電子メロディも流れます)、1秒後に、LEDがすべて消えました。

 

また、USBケーブルを外した状態でココナッツの電源を入れると、マイコンに書き込まれたプログラムが自動で実行されます。

 

指示を与えておくと、あとは勝手にやってくれる…これがプログラムです☆