東芝さまのNPN型トランジスタ。生産終了している…。
PNP型トランジスタである2SA1015とは対。
平らな面を正面にして、向かって左の端子からエミッタ・コレクタ・ベースとなっている。
※トランジスタによって違う場合があるので、基板を設計する際などはデータシートを確認する。
エミッタ(emitter):エミット(emit)は『放射する』『吐く』など
コレクタ(collecter):コレクト(collect)は『寄せ集める』『集まる』など
ベース(base):『土台』『基礎』など
エミッタで電子を『放射し』、コレクタで電子を『集める』。
つまり、電流は、コレクタからエミッタへ流れる。
エミッタをマイナスにしてエミッタ-コレクタ間に電圧をかけた状態で、ベース-エミッタ間に電圧をかけると、エミッタ-コレクタ間に電流が流れる。
【補足】
PNP型トランジスタを使うときは、エミッタをプラスにして電圧をかける。
エミッタで正孔(電子が入るべき穴。イメージはプラスの電荷)を『放射し』、コレクタで正孔を『集める』。
電流は、エミッタからコレクタへ流れる。
エミッタ – ベース間にわずかな電流を流すことで、エミッタ – コレクタ間にその何倍もの電流を流すことができる。
エミッタ – ベース間のわずかな電流変化が、エミッタ – コレクタ間電流に大きな変化となって現れる。
エミッタ – ベース間の電流を入力信号とし、エミッタ – コレクタ間の電流を出力信号とすることで、増幅作用が得られる。
コレクタ電流 (IC) がベース電流 (IB) の何倍になるかを示す値を直流電流増幅率と呼び hFE で表す。
hFE = IC / IB
(Wikipedia)
2SC1815は、増幅率hFE の違いによって、いくつかの型番のものが存在する。
同じ型番でも性能にバラつきがある。
型番:hFEの値
O: 70~140
Y: 120~240
GR: 200~400
BL: 350~700
型番はアルファベットは色(オレンジ/イエロー/グリーン/ブルー)から。
ベース-エミッタ間に0.6Vの電圧がかかると、コレクタ電流が流れ出す。
(秋月電子通商さま 2SC1815データシート)
グラフの縦軸、ベース-エミッタ間の電圧VBEを0.1Vから上げていくイメージ。
VBEが0.6Vになるところからコレクタ電流が0.1mA以上流れている。