A・クリスティの【そして誰もいなくなった】。
ポワロ警部もミス・マープルも登場しない作品です。
これは…怖かった!
いやあ、ミステリー小説ってわかっていたから最後まで読めましたが、ほかの作家の作品だったら途中で断念したかも。
だんだん『これ、ホラー小説じゃないの?』って思えてくるような展開でした。
追い詰められていく登場人物たちの心象描写がリアルで、ホント怖かったです…><
ある孤島に老若男女が集められるところから話は始まるのですが、とにかく、何が起こっているのかよくわかりません。
そして、よくわからないまま、登場人物が次々と亡くなっていきます。
一番のポイントは…
ポワロもミス・マープルも出てこないので、いつまで経っても『何が起きているか』が明らかになっていきません!
なので、読みながら、登場人物と一緒にビクビクするハメにw
探偵役がいないと、こんなにも不安になる…ってのがクリスティの狙いなのかな~?
トリックとか謎解きとか、そういう推理小説っぽいミステリー要素は少ないかもしれません。
でも、ところどころで見られる『都合のいい展開』も含めて、とても面白い作品でした^^