たとえば…
- 「少し暗いときはLEDが一つ、とても暗くなったらLEDが二つ点灯する」回路
- 「暗いときに物音がしたらブザーが鳴る」回路
- 「スイッチをオンにしたら、点灯しているLEDが消える」回路
これらの回路は、スイッチやセンサの特性、AND回路やOR回路の性質、それらの組み合わせかた……などを理解していれば作ることができますが、知らないと作るのが難しいと思われます。
作りたいモノのイメージができているのに実際に作ることができないのは、残念なことだと思います。
そもそも、
『豆電球と電池とスイッチを使って豆電球を光らせてみよう!小学校の時にやったよね~?』って授業で、できない生徒さんが続出して授業にならなかったとか、
蓑虫クリップで部品を繋いで回路を考える授業で、複数の蓑虫クリップを前にして電気の流れがわからなくなって頓挫してしまう生徒さんが多かったとか、
回路設計の手前の段階で既に苦労されている先生のお話をよく伺います。
回路設計は、現状ハードルが高いです。
そこを何とかできないか?
ってことで…
電気や電子部品の専門的な知識がなくても、生徒さんがイメージした回路を生徒さんが自ら作り上げる。
それを手助けする教材として考えられたのが、新教材LiLaC(ライラック)です。
こんなイメージ。
豆電球の点けかたがわからないのも、蓑虫クリップがゴチャゴチャして混乱しちゃうのも、部品と部品の繋ぎかたの部分の問題だと思うので、そこをマイコンにコントロールしてもらえば…というカタチになっています。
LiLaCは、世の中にいろんなスイッチやセンサやLEDやブザーなどがある中で、『何の目的のために、何と何を、どう組み合わせるか』を考えるような教材になっているので、単体では『で、何に使うの?』といった感じのデザインになっています。
設計したA先生や上伊那地方の先生がたがが、これを使った授業を進めています。
『LiLaCを使って、生活が便利になるようなものを考えよう』とか『(LiLaCでいろいろ試した上で)生活が便利になるようなものを考えよう(LiLaCありき、ではなく自由に考えよう)』とか、授業のカタチをいろいろ研究されているようです。