管理人が読んだ小説やマンガの中から、オススメっぽいのを徒然に書き残していくコーナー。
7冊目は、マンガにしてみました。
美内すずえ【ガラスの仮面】(白泉社)。
とにかく読め。
ちなみに、管理人は、揃えていた文庫版を借りパクされて、もう一度全部買い揃えました。
【北島マヤ】と【姫川亜弓】という二人の少女が、幻の役【紅天女】を演じるために努力し成長していく物語です。
まだ完結していないみたいです。
早く完結を見たい反面、完結してほしくないという思いもあって、正直複雑なところです。
亜弓の存在は面白いですね。
家は裕福、父は映画監督、母は大女優、容姿端麗、外国語ペラペラ、演技は天才的…という完璧少女。
主人公(マヤ)の才能を引き立たせるためのライバルでした。
教科書的で完璧な演技をする亜弓に対して、独創的で破天荒な演技をし亜弓以上の評価を得るマヤ。
そういう図式です。
この関係が、物語の終盤になって、ダブル主人公のように変わってきた気がします。
亜弓は、マヤの天性の才能を誰よりも評価し、自分の才能がマヤに劣っていることを自覚し、ときにはマヤへの嫉妬心に身を焼かれながら、それでもなお、自らの努力のみでマヤに勝つべく稽古を重ねます。
カッコ良すぎて、一読者として感情移入しまくりです。
正直『マヤには【紫のバラの人】をくれてやればいいから、紅天女は亜弓にあげたら?』って思っています。
ホント、紅天女の行方はどうなるのでしょうね。
『マヤが紅天女をやる』『亜弓が紅天女をやる』『二人で紅天女をやる』『二人とも紅天女をやらない』…。
たとえば、マヤに『紅天女と亜弓、どちらが大事か』と訊けば、『亜弓』と答える気がします。
亜弓に同じ質問をして『マヤ』と答えられるようなら、わかりやすいエンディングになりそうですが…。
他にも気になることだらけです。
マヤと【紫のバラの人】との関係はどうなる?
【月影先生】の寿命は?
心を叩き折られた挙句に骨折してしまった【桜小路くん】は物語のラストまで頑張れるのか?
…などなど興味は尽きません。
とにかく読め。