ココナッツをプログラムで動かしてみます。
世の中には、音楽会のプログラム、運動会のプログラム、テレビのプログラムなどなど様々なプログラムがあります。
プログラムは、「予定表」と呼べるものです。
コンピュータ関係のプログラムは、「計画書」「指示書」といったイメージになるかもしれません。
まずは、準備をします。
①パソコンとココナッツをUSBケーブルで繋ぐ
②ココナッツの電源を入れる
③テラタームを起動する
④設定を保存していなければ、必要な設定をする
テラターム上で【O=255】と入力すればLEDがすべて点灯します。
また、【O=0】と入力すればLEDがすべて消灯します。
ただ。
ココナッツがパソコンと繋がっていない状況下では、LEDを点灯・消灯させることができません。
そもそも。
毎回一つ一つ命令を入力するなら、もっとシンプルな回路を作って、人間の手でスイッチを操作するほうが簡単です。
そこで。
あらかじめココナッツにプログラムを与え、その都度命令を入力しないでも、プログラムで決められた通りに動作させるようにします。
とりあえず、簡単なプログラムを作ってみます。
入力は、すべて半角英数字で行います。大文字・小文字はどちらでも可です。
一番上の行は【NA】(エヌ・エー)と入力します。
次の行は【1 O=255】(1・半角空白・オー・イコール・255)と入力します。
さらに次の行は【2 WS1】(2・半角空白・ダブリュ・エス・1)と入力します。
最後に【3 O=0】(3・半角空白・オー・イコール・ゼロ)と入力します。
これで、プログラムは完成です。
パッと見た感じ、LEDの点灯命令が2つ入っています。
でも、ココナッツには何も起きません。
命令の前に数字がついているとき、その命令は、すぐには実行されません。
命令の前につく数を行番号と呼びます。
命令に行番号が付与されている場合、その命令は、プログラムとして認識されます。
そして、プログラムは、『実行しろ』という命令が与えられるまで実行されません。
学校の音楽会を想像してみると…
音楽会のプログラムは何日も前から完成しています。
でも、そのプログラムは、開催日になって、全員が会場に集まって、定刻が来て、進行係の先生が「それでは音楽会を始めます。一、開会のあいさつ」と言うまで始まりません。
各クラスは、決められた順番が来るまで待機し、勝手に発表を始めません。
ココナッツのプログラムも、プログラムを開始する命令が必要です。
そして、プログラムが始まって決められた順番が来るまで、LEDの点灯命令などは実行されません。
【R】と入力すると、プログラムが開始されます。
プログラムの実行中は【>】が表示されません。
この間は、プログラムの停止命令以外、入力を受け付けません。
プログラムが完了すると【>】が表示されて、入力待ち状態になります。
で。
このプログラムを実行すると、ココナッツのLEDがすべて点灯し(電子メロディも流れます)、1秒後に、LEDがすべて消えました。
また、USBケーブルを外した状態でココナッツの電源を入れると、マイコンに書き込まれたプログラムが自動で実行されます。
指示を与えておくと、あとは勝手にやってくれる…これがプログラムです☆